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ECモール出店のメリット・デメリットとは?自社ECとの違いやおすすめも解説

2024/8/1
EC・通販・ネットショップ

EC通販を始める際、ECモールへの出店・出品を検討している方は多いのではないでしょうか。

ECモールには、集客力の高さや信頼性の活用など多くのメリットがある一方で、デザインや機能のカスタマイズ性の低さ、価格競争に巻き込まれやすいことなどのデメリットも存在します。

国内の主要なECモールにはそれぞれ特徴があり、自社に合ったECモールを選ぶことが重要です。

本記事では、ECモールの種類や特徴、メリット・デメリットを解説した上で、楽天市場、Amazonジャパン、Yahoo!ショッピング、auPAYマーケット、Qoo10の5社を徹底比較します。

ECモールとは

ECモールとは、さまざまなブランドやショップが一堂に会するオンライン上の大型ショッピングセンターのことです。

有名なECモールには、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、ZOZOTOWNなどがあります。

ECモールにはどのような特徴があるの?

ECモールの大きな特徴は、集客力の高さです。

検索エンジンでヒットすれば、出店したばかりのショップでも多くの潜在顧客を獲得できます。

SEO対策やWeb広告、SNSマーケティングなどに時間やコストをかけなくても、ECモール自体の利用者が自然と自社ブランドのページを訪れてくれる可能性があるのです。

また、自社ECサイトを一から構築する必要がなく、出店申請をするだけで手軽にECサイトを開設できることもECモールの特徴といえます。

サーバーの用意、独自ドメインの取得、デザインやコーディングなどの手間が省けるのです。

ただし、ECモール内では他のブランドやショップと比較されるため、価格競争に巻き込まれやすいことには注意が必要です。

できるだけ価格競争を避けるためにも、自社のブランド力を高めることが重要となります。

ECモールでは、デザインや機能に一定の制約がある中で、いかにブランドの個性を打ち出すかが問われるのです。

自社ECサイトとの違い

ECモールへの出店と自社ECサイトの構築、どちらにするか迷っている方も多いかもしれません。

自社ECサイトは、企業がブランド独自に構築するネットショップです。

そのため、運用体制に合わせて自由にデザインや機能を決められるのが強みです。

ECモールに出店する際にかかる出店費用や販売手数料も、自社ECサイトなら発生しません。

しかし、自社ECサイトの場合は、集客をすべて自分で行わなければなりません。

最近ではSNSとの連携が進み、自社ECサイトの露出機会は増えていますが、ECモールのように最初から顧客がいるわけではありません。

特にブランド力のないサービスでは、売上が立つまでに時間がかかる点は覚えておく必要があります。

以上のような自社ECサイトの特徴を理解した上で、出店費用や販売手数料はかかるものの、手軽にECサイトでの販売を始めたい方にはECモールへの出店がおすすめです。

ECモールの種類

ECモールは大きく分けて「テナント型」「マーケットプレイス型」「統合管理型」の3つのタイプに分類できます。

自社が出店する際は、それぞれのメリットとデメリットを慎重に見極めることが重要です。

テナント型ECモール

テナント型ECモールは、ECモール内にショップを出店するタイプで、代表的なものに「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」などがあります。

実際の店舗型ショッピングモールと似た構造をしており、ECモールを訪れた顧客が、目当ての商品を扱うショップを探して購入するという流れになります。

ただし実際は、ECモールの顧客が検索画面から直接商品ページにアクセスし、商品を通してショップを認知するケースが多いようです。

テナント型の利点は、ある程度自由にデザインやレイアウトを変更できるため、ブランディングに活用しやすいことが挙げられます。

また、ECモール内で顧客が回遊することで、商品やショップの認知度向上も期待できるでしょう。

しかし、マーケットプレイス型のように商品単位での出品ができないため、運用に手間がかかる点には注意が必要です。

マーケットプレイス型ECモール

マーケットプレイス型ECモールは、商品単位で出品し、ECモールに販売を委託するタイプで、代表的なものに「Amazon」があります。

商品単位での出品が可能なため、企業だけでなく個人も気軽に販売できるのが特徴です。

ショップを開設する必要がないため、初期費用や運用費用を大幅に抑えられるでしょう。

ただし、企業やブランドのショップという概念が薄いため、ブランディングやマーケティングには結びつきにくいというデメリットがあります。

出品ページの自由度も高くはありません。

統合管理型ECモール

統合管理型ECモールとは、自社が運営する複数のショップを一元管理しているECモールのことで、アパレル業界などで活用されています。

複数のブランドショップを展開する企業が統合管理型のECモールを設置すれば、顧客は一つのアカウントですべてのブランドショップにアクセスできるようになります。

顧客にとってアクセスしやすい統合管理型ECモールは、回遊性の向上につながるでしょう。

また、複数のブランドを一つのECモールで扱うことで、運営企業の認知度アップも期待できます。

ただし、顧客が回遊しやすいECモールにするためには、開設や運営に相応の時間と労力がかかる点に注意が必要です。

ECモールへの出店にかかる費用

ECモールへの出店費用は、主に「初期費用」「月額費用」「各種手数料」の3つに分類できます。

これらの費用はECモールやプランによって大きく異なります。

初期費用が安く出店しやすいECモールがある一方で、手数料が安く長期的に出店に適したECモールもあるのです。

ここでは、代表的な3つのECモール(楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング)の出店・出品にかかる費用を比較してみました。

出品にかかる費用を比較してみました。

費用項目楽天市場AmazonYahoo!ショッピング
初期費用6万円無料無料
月額費用・がんばれ!プラン:1万9,500円※システム利用料:月間売上高の3.5~7.0%

・スタンダードプラン:5万円※システム利用料:月間売上高の2.0~4.5%

・メガショッププラン:10万円※システム利用料:月間売上高の2.0~4.5%
・大口出品(毎月50点以上):4,900円

・小口出品(毎月49点以下):0円
無料
各種手数料・RMS全商品モバイル対応サービスのシステム利用料:出店プランと課金対象額ごとに異なる

・楽天ポイントシステム利用料:購入代金の1.0%

・取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料:売上高の0.1%

・楽天スーパーアフィリエイトシステム利用料:アフィリエイト経由売上の2.0~4.0%

・楽天スーパーアフィリエイトシステム利用料:パートナーへの成果報酬合計の15~30%

・R-Messe利用料:月額5,000円(がんばれ!プラン月額3,000円)

・楽天ペイ利用料:月間決済高の2.5~3.5%
・販売手数料:8~45%※商品のカテゴリーによって異なる※小口出品の場合は商品ごとに100円・ストアポイント原資負担:1~15%

・キャンペーン原資負担:1.5%

・アフィリエイトパートナー報酬原資:1~50%

・アフィリエイト手数料:アフィリエイトパートナー報酬原資の30%

・ストア決済サービス手数料:決済方法ごとに異なる

※金額はすべて税別です。

※2023年2月1日時点の情報です。

AmazonとYahoo!ショッピングは、初期費用と月額費用が無料または低額に設定されているため、出店や出品のハードルが比較的低いことがわかります。

一方、楽天市場は、AmazonやYahoo!ショッピングと比較すると、出店にあたって必要な初期投資と毎月の経費がやや高めに設定されています。

しかしながら、その代わりに提供されるのは、手厚いサポート体制や独自に開発されたシステム、さらには多様なプランのオプションです。

これにより、出店者は自社の規模やニーズに合わせて、最適なショップ運営の形態を選択することができるのです。

この点が、楽天市場の大きな魅力だと言えるでしょう。

ECモールに出店・出品するメリットとは?

EC通販事業を展開する上で、ECモールに出店・出品することには以下の6つのメリットがあります。

特に、有名ECモールの知名度を活かした集客力の高さは大きな魅力です。

手軽にコストを抑えてスタートできる

自社でECサイトを一から立ち上げる場合、サイトの開設方法によっては初期費用の負担が大きくなることがあります。

また、一定規模で運営するためには、ECサイトの運営を担当する人件費も必要です。

一方、ECモールを利用すれば、出店・出品にかかるコストを抑えて運営をスタートできるのです。

集客力の高さ

「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」といった代表的なECモールは、企業から個人まで非常によく知られています。

買い物をする際、まずはこの3大ECモールのいずれかを見るという人も多いでしょう。

2021年の各ECモールの利用者数は以下の通りです。

  • – 楽天市場:5,104万人
  • – Amazon:4,729万人 
  • – Yahoo!ショッピング:2,288万人

(参考:ニールセン デジタル株式会社/デジタルコンテンツ視聴率Monthly Totalレポートによるオンラインモールのサービス利用状況

スタートしたばかりのブランドで知名度が低くても、ECモール自体の集客力を活かせるため、自社ECサイトよりも集客コストを抑えられます。

ECモールの信頼性を活用できる

ネット通販で買い物をする際、あまり知らないショップに個人情報を知られることに不安を感じる人は少なくありません。

大手のECモールであれば、一定以上のセキュリティ対策がなされていると考えられるため、消費者は安心して利用できます。

ショップ自体の信頼性を、ECモールの信頼性でカバーできる点も魅力の1つといえます。

レコメンド機能で認知度アップ

大手のECモールには、サイトを訪れた人の閲覧履歴を分析し、趣味・嗜好に合った商品、興味関心のありそうな商品をおすすめする「レコメンド機能」が備わっています。

ある商品を購入しようとしている人に対して、「一緒に買うと便利な商品」「より上位機種で使い勝手の良い商品」などがおすすめとして表示されることで、アップセルやクロスセルも実現できます。

広告や物流などのサービスを利用できる

多くのECモールでは、出店者・出品者に自社の物流倉庫を貸し出したり、サイト上の上位表示や広告出稿といった施策を提案してくれます。

こうしたサービスを活用することで、自社商品を多くの消費者の目に留めることができるほか、売れるほど煩雑になる物流業務の負担も軽減できるのです。

手厚いサポート体制

EC通販事業の初心者にとって、PRの仕方や集客の方法など、商品を販売する際の流れはわからないことばかりです。

ECモールなら、運営側の担当者からサポートが受けられるため、1人で悩まずにビジネスを軌道に乗せやすいでしょう。

ECモールを利用する上での注意点

メリットの多いECモールですが、利用する際には注意しなければならない点もあります。

実際に出店・出品する前に、以下の5つのデメリットを理解しておく必要があるでしょう。

デザインや機能のカスタマイズ性の低さ

独自の世界観やイメージにこだわるブランドにとって、そのブランドの「見せ方」は非常に重要なポイントの1つです。

しかし、ECモールは基本的に仕様が統一されているため、サイトのデザインなどでブランドのオリジナル性を出すことは難しいのです。

機能の追加も独自の判断ではできないため、「サイト上でも製品の個性を表現したい」「どうしても実装したい機能がある」といった場合は、自社サイトの運営を検討する必要があります。

価格競争に巻き込まれやすい

ECモールは複数の店舗や商品が集まる場ですから、多くの競合と比べられるのは避けられません。

ECモール自体が、モール内の商品同士を比較検討しやすいように表示しているため、同じような機能であれば価格が安い商品が選ばれやすい傾向にあります。

そのため、価格競争に巻き込まれて利益率が低下するリスクが高くなるのです。

ブランディングの難しさ

ECモールの中の一店舗として出店・出品していると、自社の存在を認知してもらうのが難しくなります。

消費者の多くは、商品を「Amazonや楽天市場で買った商品」として認識し、どの事業者から買ったかはあまり意識しないからです。

ショップそのもののイメージを印象付けるブランディングには、ECモールは不向きといえるでしょう。

顧客情報の獲得が困難

一般的に、商品の購入者の情報は、ECモール側が保有しています。

EC通販事業者側は顧客情報を利用したマーケティング施策が打ちにくくなるため、販促の手段は限定的にならざるをえません。

月額費用や手数料の高さ

出店・出品の場所を借りるECモールでは、出店料や使用料といった月額費用と、商品の売上に応じて費用がかかる販売手数料などが設定されています。

サポートが手厚い分、自社ECサイトの運営に比べてランニングコストがかさむため、注意が必要です。

主要な国内総合ECモール5社の徹底比較

ここからは、利用者が多く国内でメジャーな総合ECモール5社についてご紹介します。

楽天市場

90年代後半からスタートした老舗ECモールで、日本にECサイトがやってきたばかりの頃から存在しています。

楽天カードとの連携によるポイント還元率の高さが人気で、他にも多数の連携サービスがあるため、多くの会員IDを獲得しているのが特徴です。

抜群の知名度により、集客力は非常に強固です。

また、出店には厳しい審査基準が設けられているため、ブランド力もばっちりといえるでしょう。

定期的に開催される「お買い物マラソン」などのキャンペーンもユーザーに人気が高く、ショップにとっては売上アップのチャンスが多いプラットフォームです。

Amazonジャパン

マーケットプレイス型の代表格ともいえる存在のECモールです。

Amazonは、マーケットプレイス型ECサイトの中でも、際立った存在感を放っています。

同社が提供する「フルフィルメント by Amazon」は、その最大の強みと言われています。

このサービスは、ECビジネスにおいて必要不可欠な一連の業務、すなわち商品の保管から梱包、出荷、配送、さらには返品対応に至るまでを、一貫したシステムで処理するものです。 

商品は1つからでも出品可能で、ショップとしての体制が整っていなくても簡単にオンライン販売を始められるのが魅力です。

Yahoo!ショッピング

ソフトバンクグループのZホールディングス株式会社の子会社、ヤフー株式会社が運営するテナント型のECモールです。

Yahoo!ショッピングは、年々出店者数を増やし、楽天やAmazonに次ぐ大手ECモールとして、現在も着実に成長を遂げています。

このECモールの最大の魅力は、その規模の大きさにもかかわらず、出店にあたって初期費用や月額の固定費、さらには売上に応じた手数料が一切かからないという点です。

また、短期間のみの出店にも対応しているため、期間限定でオンラインショップを運営したい事業者にとっても、Yahoo!ショッピングは理想的な選択肢となるでしょう。

auPAYマーケット(旧Wowma!)

KDDIグループが運営する総合ECモールで、ポイントの還元率が高く多くのユーザーから評価を得ています。

auユーザーなら購入金額に応じて利用料金が割引になるなど、通信サービスと連携したユーザーの囲い込みに力を入れています。

ただし、ECの利用はauユーザーでなくても可能です。

Qoo10

比較的若年層の女性向け商材の販売であれば、Qoo10がおすすめです。

シンプルな料金体系で、申し込みから最短3日で商品が販売できるのが特徴です。

スマホからの集客に強いという点も魅力の1つといえるでしょう。

また、Qoo10の運営元はeBay Japan合同会社です。

eBayは世界有数のマーケットプレイスとして知られています。

Qoo10は、Yahoo!ショッピングの関連サービスとして運営されていますが、国境を越えたECビジネスにおいて独自の優位性を発揮しています。

まとめ

ECモールは、出店・出品のハードルが低く、集客力や信頼性を活用できる魅力的な販売チャネルです。

一方で、デザインや機能のカスタマイズ性の低さ、価格競争に巻き込まれやすいことなどのデメリットもあるため、自社に合ったECモールを選ぶことが重要です。

国内の主要なECモールには、それぞれ異なる特徴があります。

楽天市場は老舗の総合ECモールで、Amazonジャパンはフルフィルメントサービスが強み、Yahoo!ショッピングは出店コストの安さが魅力です。

auPAYマーケットは通信サービスとの連携に注力し、Qoo10は若年層の女性向け商材や越境ECに強みを持っています。

EC通販事業を始める際は、各社の料金体系や集客力、ブランディング、物流サービスなどを比較検討し、自社のビジネスモデルに合ったECモールを選択することが成功への近道といえるでしょう

ECモールを活用してEC通販事業を成功させるためのヒントを見つけていきましょう。

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