ECサイトを開設する際に欠かせないのが、ECカートシステムの選択です。 数多くのECカートシステムの中から、自社に最適なものを選ぶのは簡単ではありません。
ECカートシステムには、基本的な機能として商品管理、カート、決済、受注管理、顧客管理、コミュニケーション機能などがありますが、利用形態や構築方法によってECモール、ASPカート、ECサイトパッケージ、フルスクラッチ開発、オープンソース型など様々な種類があります。
自社に合ったECカートシステムを選ぶためには、BtoBかBtoCか、事業規模、利用できる決済手段、情報セキュリティ、外部システムとの連携、商品登録数など、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。 本記事では、ECカートシステムの基本機能と主な種類、選び方のポイント、そしておすすめの有料カートシステムを詳しくご紹介します。
インターネット通販の代表格であるECサイトでは、自社製品や他社製品など幅広い商品を取り扱うことが特徴です。
ECサイトの運営に欠かせない機能の一つが、ECカートです。
これは、商品を「カゴに入れる」「カートに入れる」といった機能を指します。
以前は、小規模なECサイトの場合、自社ホームページ内に商品ページを作成するのが一般的でした。
そこに、カゴ機能のみを付加する「レンタルカート」「レンタルECカート」が主流でした。
しかし、時代の変化とともに、ECカート機能だけでなく商品ページやホームページも含めて総合的にプロデュースしてくれるサービスが増加しました。
このようなサービスも「ECカートサービス」「ECカートシステム」「ショッピングカート」「お買い物かご」などと呼ばれています。
もちろん、ECカート機能のみを提供しているサービスも数多く存在します。
その場合、料金がリーズナブルであったり、Wordpressなどで簡易的に作成した自社サイトに付け加えるのが容易であったりするメリットがあります。
また、スマートフォンの普及に伴い、モバイルに対応したECカートシステムへのニーズが高まっています。
これに対応するため、ECカートシステムはモバイルフレンドリーな設計へと進化を遂げました。
現在では、ECサイトとモバイルの両方に対応できるのは当然のこと、事業拡大を促進するECプラットフォームとしての役割も重要視されています。
ECカートシステムには、どのような機能が搭載されており、どこまで対応できるのでしょうか。
ECカートシステムによって細かな対応範囲は異なりますが、基本的な機能は以下の通りです。
それぞれの機能と対応範囲について、詳しく見ていきましょう。
カート機能は、システムの中心的な機能の一つです。
ユーザーがウェブサイト上で商品を選択し、カートに追加することで、購入手続きを簡素化するための仕組みになります。
ユーザーは、カート内の商品を確認したり、数量を調整したり、削除したりすることができます。
最終的に、カート内の商品が注文に変換され、購入が完了します。
決済機能は、ECカートシステムのもう一つの重要な機能です。
ユーザーが選んだ商品の代金を支払う方法を提供します。
決済種別には、クレジットカード、電子マネー、PayPalなどのさまざまな支払い方法が含まれます。
多くの場合、ECカートシステムが連携している決済代行会社を通して利用します。
受注管理機能は、顧客からの注文を受け付け、処理し、追跡するための機能です。
発送前、発送済などの注文ステータスを管理し、出荷情報を追跡することができます。
また、注文のキャンセルや返品も管理でき、注文プロセスの効率化が可能です。
商品管理機能は、ECサイトで販売する商品を管理するための中核的な機能です。
商品の追加、編集、削除が含まれます。
商品情報(商品名、説明、価格、在庫数、画像など)を管理し、カテゴリ別に整理して表示することができます。
商品のランキング表示や残り在庫数の表示も、商品管理機能の一部です。
顧客管理機能は、会員登録時や商品購入時にユーザーが入力したデータを効果的に管理する機能です。
顧客情報(名前、住所、注文履歴など)の管理や、保有ポイント数などが含まれます。
お問い合わせ対応時やメルマガなどのプロモーション時に顧客データを活用するため、販促においても重要な機能になります。
分析/レポート機能は、月別、日別などで会員登録数や売上状況などのデータを抽出し、レポート化できる機能です。
販売戦略や施策のPDCAを回すにあたって重要であり、ECカートによって分析できるレポート種類も変わります。
販促管理機能は、マーケティングとセールス促進活動をサポートするための機能です。
主に、メルマガ、クーポンの発行、セールや特別オファーの実施が含まれます。
また、レポートと分析機能により、プロモーションの効果を評価し、戦略の改善に役立てることができます。
これらの基本的な機能は、ECカートが提供する中でも最も重要な機能であり、ECビジネスの成功に必要不可欠な要素になります。
ECカートシステムには、フルスクラッチ型、パッケージ型、オープンソース型、ASP型などの種類があります。
それぞれの特徴やメリットについて見ていきましょう。
フルスクラッチ型は、ECカートシステムを独自に設計、開発するタイプです。
システム開発会社やサイト制作会社に依頼し、自社のECサイトや商品、販売方法などに応じたカートシステムを作ることができます。
また、カートシステム以外の機能だけでなく、その他の機能も柔軟にカスタマイズできるので、自社のウェブサイト運営に最適化されたシステムを構築することができます。
フルスクラッチ型は柔軟性が高い反面、コストや開発期間がかかります。
また、稼働後のシステム管理を行う必要があり、メンテナンスやバージョンアップなどに対応できるリソースが社内にあるか、外注できる資金力がなければ、フルスクラッチ型での運用は難しいかもしれません。
パッケージ型ECカートソフトは、必要不可欠な機能を予め搭載しており、それを購入してカスタマイズを施し、自社のオンラインストアに統合するタイプのソリューションです。
多くの場合、ベンダーやソフトウェア開発会社が、ECサイトの構築全般をサポートしています。
既存のパッケージソフトウェアを活用するため、ゼロから開発するフルスクラッチ方式と比較して、費用を抑えることができます。
ただし、初期費用として数十万円は下限であり、稼働後の運用費用もかかります。
オープンソース型のカートシステムは、誰もが自由に利用可能な、無料のオープンソースソフトウェアを活用して、ショッピングカート機能を実装するタイプのソリューションです。
オープンソースとは、ソフトウェアの設計図にあたるソースコードが一般公開されているもので、カスタマイズや再配布が認められています。
最大のメリットは、公開されているソースコードを利用するため、コストを大幅に抑えられる点です。
ただし、オープンソースのコードを活用するには、プログラミングのスキルと知識が必須です。また、バグや脆弱性が発見された場合、それらに対処するためのバグフィックスやセキュリティ対策に、追加のリソースを割く必要が生じる可能性があります。
ASP型ECカートシステムは、クラウドベースのプラットフォームを活用して、オンラインストアにショッピングカート機能を実装するタイプのソリューションです。近年、このタイプのサービスの種類が増加しています。
つまり、ECカートシステムをレンタルして使用するタイプで、多くの場合、月額費用は数万円程度に抑えられます。
ECサイトの運営者側でシステムのメンテナンスを行う必要はほとんどなく、バージョンアップや新機能の追加は提供会社が定期的に実施します。また、システム導入時のサポートも充実しています。
デメリットは、カスタマイズ性が高くない点が挙げられます。
また、サービスによっては、オプションで機能を利用したい場合に追加料金がかかったり、導入費用と月額費用に加えてユーザーの決済の度に決済手数料が発生したりするデメリットもあります。
さらに、提供会社のシステム障害やサービス停止があった場合に、システムを使用できなくなるリスクも考慮しておく必要があります。
EC市場の成長に伴い、対象とする消費者層や取り扱う商品に特化したオンラインショップへの需要が高まっています。
それに伴い、一般的なECカートシステムのほかに、以下のような特化型カートシステムも登場しています。
リピート通販特化型カートは、単品リピート購入や定期購入を促す機能を備えたECカートシステムです。
健康食品など、初回購入時は大幅割引で試すことができ、ユーザーが気に入れば継続購入するといったスタイルの通販でよく利用されています。
リピート通販特化型カートシステムには、以下のような機能が備わっています。
越境ECカートは、国境を越えて海外の消費者に商品を販売するための、国際的なオンラインショッピング向けのカートシステムです。特定の国や地域に特化したカートシステムも存在します。
越境ECカートには、販売先の国のサーバーが利用できたり、対象国に合わせた言語や通貨、決済方法が選択できたりする機能が搭載されています。
管理画面も、現地スタッフが運用することを想定して多言語化されています。
BtoB向けECカートは、企業間取引(BtoB)で利用するためのECカートシステムです。
BtoBでは、取引先ごとに取引条件が異なり、細かいカスタマイズが必要になります。
では、掛け売りや大口注文に対する割引など、商慣習に基づく価格設定や決済方法の変更が必要となることが多く、取引が複雑になりがちです。
そのため、一般的なBtoC向けのカートシステムでは対応が難しくなります。こうした状況を踏まえ、以下のような機能を備えたBtoBカート搭載の会員制サイトが重要性を増してきました。
電話やFAXを使った受発注業務と比べると、BtoBカートを導入することで、受注側と発注側の両方において、業務を大幅に簡素化し、効率を向上させることができます。
このタイプのカートシステムは、小売店などに卸売業務を行っているメーカーや商社、企業向けに部品を販売しているサプライヤーなどで広く活用されています。
店舗数:約1.2万店舗
初期費用:11,000円~110,000円(税込)
月額費用:12,100円~60,500円(税込)
決済手数料:3.14~3.39%
商品登録点数:最大50,000点
豊富なデザインテンプレートとカスタマイズ性を備えたMakeshop(メイクショップ)は、国内で人気の有料カートシステムです。
ECサイトの見た目やユーザーエクスペリエンスを大切にする事業者にぴったりのシステムと言えます。
ポイントシステムや会員管理機能など、集客やリピート促進に役立つ機能も充実しているのが魅力です。
店舗数:2万店舗以上(国内のみ)
月額費用:25~299米ドル
決済手数料:2.9~3.9%
商品登録点数:無制限(ただし、1日の上限アリ)
世界中で利用されている有料カートシステム、それがShopify(ショッピファイ)です。
操作が簡単で、多機能なアプリストアを備えているため、初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応可能です。
多言語・多通貨対応や国際配送機能を活用すれば、グローバル展開も視野に入れることができるでしょう。
店舗数:2万店舗以上
初期費用:30,000円
月額費用:23,000円~
決済手数料:3.6~5.7%
商品登録点数:3,000~500,000点
国内で安定性と信頼性が高いと評判の有料カートシステム、それがショップサーブです。
初心者でも使いやすい直感的な管理画面とSEO対策が強化された機能を備えています。
さらにCRM機能や効果測定機能など、顧客管理やマーケティング施策のサポートも充実しているのが特長と言えるでしょう。
店舗数:2,900店舗以上
初期費用:22,000円~752,000円(税別)
月額費用:24,000円~160,000円(税別)
決済手数料:3.2~3.5%
商品登録点数:50~30,000点
中小規模の事業者から人気のある国内の有料カートシステムがFutureshop(フューチャーショップ)です。
初期費用や月額利用料がリーズナブルで、コストパフォーマンスに優れているのが魅力です。
多機能ながらシンプルな操作性を備えているため、ECサイトの開設・運用をスムーズに行えるでしょう。
レスポンシブデザインにも対応しており、モバイルユーザーへの対応も万全です。
店舗数:4万店舗以上
初期費用:3,300円 ~22,000円
月額費用:4,950円~39,600円
決済手数料:3.14%~4.0%
商品登録点数:無制限(ただし容量上限あり)
カラーミーショップは初期費用・月額料金が無料でありながら、多機能なカートシステムを提供しています。
無料プランでも独自ドメインの取得やSSL対応、多言語対応などが利用可能なので、初めてのECサイト運営者でも安心して使えるでしょう。
追加料金なしでプラグインやテンプレートを導入できるため、機能追加やデザイン変更も容易です。
短期間で本格的なECサイトを立ち上げたい事業者に最適のシステムと言えます。
初期費用や利用料金での比較は大切ですが、各カートシステムにはおすすめのユーザー層があります。
以下の比較を参考に、自社のニーズに合ったカートシステムを選びましょう。
デザインとユーザー体験を重視し、集客と顧客のリピート購入を促進したい中規模から大規模のEC事業者に最適です。
見た目やユーザーエクスペリエンスにこだわりたい事業者におすすめのカートシステムと言えるでしょう。
国内外の市場での販売を考えている事業者で、簡単な操作性と高い拡張性を求めるユーザーに向いています。
特に海外展開を視野に入れている事業者にぴったりのカートシステムです。
安定した運用を求め、SEO対策や顧客管理の自動化を重視する大規模なECサイト運営者におすすめです。
安定性と信頼性を何より大切にし、顧客管理にもこだわりたい事業者に適したカートシステムと言えます。
コストパフォーマンスを重視しながら、初めてのECサイト運営に乗り出す中小規模の企業にとって、最も適したソリューションと言えます。
特に、初期投資を抑えたいスタートアップ企業にぴったりのカートシステムでしょう。
カスタマイズ性を重視し、独自のブランディングを展開したい小規模から中規模の事業者におすすめです。
デザインに拘りたい中小企業や個人事業主の方にも適したカートシステムと言えます。
各カートシステムには、それぞれ異なる特長やおすすめのユーザー層があります。
自社のニーズや予算、目指すECサイトのイメージに合わせて、最適なカートシステムを選択することが大切です。
導入前にしっかりと比較検討し、自社に最もフィットするカートシステムを見つけましょう。
店舗数:210万店舗以上
決済手数料:3.6%(決済手数料)+ 40円 + 3%(サービス利用料)
商品登録点数:無制限(ただし1日最大1,000件まで)
初心者から中級者まで幅広い利用者に適したBASE(ベイス)は、直感的な操作性と豊富なデザインテンプレートが魅力のカートシステムです。
誰でも簡単にECサイトを構築できるのが特長と言えるでしょう。
無料プランでも独自ドメインの取得やSSL対応が可能で、有料プランではさまざまな機能や拡張性を利用できます。
シンプルながらも十分な機能を備えているため、スタートアップや個人事業主から人気を集めています。
店舗数:80万店舗以上
決済手数料:5%
商品登録点数:無制限
デザインとカスタマイズ性にこだわりたい事業者におすすめなのが、STORES(ストアーズ)です。
豊富なデザインテンプレートと高い自由度を備えているため、デザインを重視するECサイトに最適のカートシステムと言えます。
無料プランでも基本的な機能を提供し、有料プランでは拡張アプリやカスタムCSSによる自由なデザインが可能になります。
デザインと機能性のバランスを大切にする事業者に選ばれているカートシステムです。
店舗数:9万店舗以上
決済手数料:6.6%
商品登録点数:100点まで
初期費用・月額料金が無料で、シンプルな操作性が魅力のおちゃのこネットは、初心者でもわかりやすい管理画面と使いやすさが特長のカートシステムです。
手軽にECサイトを運営したい方に適しているでしょう。
無料プランでも商品登録数や取引手数料の制限が少なく、比較的自由な運用が可能なのが嬉しいポイントです。
小規模なECサイトを運営したい個人事業主や趣味での販売を考える方から人気を集めています。
利用は無料ですが決済手数料が異なるため、比較検討する際の重要なポイントとなります。
また、各カートシステムにはおすすめのユーザー層があります。
以下の比較を参考に、自社のニーズに合ったカートシステムを選びましょう。
初心者から中級者まで幅広い利用者に適しており、直感的な操作性と豊富なデザインテンプレートが特長です。
初めてECサイトを構築するユーザーや、低コストでサイトを立ち上げたい個人事業主・小規模事業者におすすめのカートシステムと言えるでしょう。
無料プランで基本的な機能を提供し、有料プランで拡張アプリやカスタムCSSによる自由なデザインが可能です。
ECサイト運営において、デザインやカスタマイズ性を重視したい事業者に適したカートシステムです。
初心者でもわかりやすい管理画面と使いやすさが特長です。
商品登録数は100点まで無料ですが、決済手数料がやや高めとなっています。
趣味での販売を考えている方や、低コストで運営を始めたいユーザーにおすすめのカートシステムでしょう。
無料のカートシステムにも、それぞれ異なる特長やおすすめのユーザー層があります。
自社のニーズや予算、目指すECサイトのイメージに合わせて、最適なカートシステムを選択することが肝心です。
導入前にしっかりと比較検討し、自社に最もフィットするカートシステムを見つけましょう。
導入数:非公開
費用:要問い合わせ
ecforce(イーシーフォース)は、D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)に特化したECカートシステムであり、ECサイトの構築から運営支援まで、包括的なサービスを提供しています。
カートシステムの提供だけでなく、マーケティング支援やコンサルティングまでトータルでサポートするのが特長です。
ecforceを導入した企業の平均年商は2億円以上、CVRは380%UP、成長率は265%と大きな実績を持つソリューションと言えるでしょう。
直感的に操作できるUIや、開発スピードの速さも高く評価されており、美容・健康関連メーカーなどのD2Cにも導入が進んでいます。
導入数:非公開
費用:要問い合わせ
定期通販や単品通販に特化した楽楽リピートは、顧客をリピート化させるために必要な機能がオールインワンで揃っているカートシステムです。
ランディングページ一体型フォームの作成、ステップメールやメルマガ配信機能を搭載しているのが特長と言えるでしょう。
顧客単価の向上やリピーター化を目指す企業にとって有用な機能が充実しているカートシステムです。
D2Cで売上数億から数十億円を目指す会社や、顧客をリピーター化したい会社におすすめと言えます。
導入数:非公開
料金:要問い合わせ
W2株式会社が提供するW2 Repeat(ダブルツーリピート)は、定期通販に特化したカートシステムで、ECサイトの売上アップや受発注業務の効率化を支援しています。
化粧品や健康食品などリピート購入が見込める商品の販売に特化したD2Cリピート通販向けECプラットフォームで、業界トップの1,000を超える機能を備えているのが特長です。
主な機能としては、フォーム一体型LP、さまざまな決済方法への対応、受発注処理の自動化などがあります。
また、ステップメール、クーポン機能、セール機能、口コミ機能など、大変充実した機能を提供しています。
各業界特有の商習慣に適合したシステムや、他にはない独自の顧客管理機能など、一律に比較するのが難しい各種カートシステムですが、以下のようなユーザーの方にとって最適なソリューションとなるでしょう。
D2Cに特化し、マーケティング支援とコンサルティングを包括的に提供するシステムです。
D2Cを強化し、高いマーケティング効果を求める企業、特に美容・健康関連メーカーなどブランド直販を強化したい企業におすすめのカートシステムと言えるでしょう。
定期通販や単品通販に特化しており、全ての必要機能をオールインワンで提供しています。
ランディングページの作成やメール配信機能が標準で搭載されているため、定期購入やリピート購入の促進を目指す企業や、高額商品(サプリメントなど)の継続的な購入が期待できる商品を取り扱う事業者にとって、最適なソリューションと言えます。
ステップメール、クーポン、セール機能など豊富な販促支援ツールも提供しているカートシステムです。
高度な販売促進機能を必要とする中規模から大規模のEC事業者や、定期購入が主流となっている化粧品や健康食品などを取り扱うメーカーにとって、最適なソリューションであると言えます。
D2CやリピートECに特化したカートシステムは、業界特有のニーズに合わせた機能を提供しています。
自社の事業モデルや目指す方向性に合わせて、最適なカートシステムを選択することが重要です。
各カートシステムの特長を理解し、自社に最もフィットするソリューションを見つけましょう。
ここまで、ECカートシステムのサービスにはさまざまなバリエーションがあることを紹介してきました。
以上の点を考慮した上で、ここからはサービス選択の際に重視すべき点について説明します。
導入後のミスマッチを防ぐには、サービス側の事例を探ることが重要です。
自社と類似したビジネスモデルや商品を扱ってきたサイトが採用しているサービスであれば、円滑に運用できる可能性が高くなります。
ECカートシステムの公式サイトで「導入事例」を確認することが賢明な選択です。特に、ショッピングカートのレイアウトから商品情報、配送方法までの目につきやすい部分は参考になるでしょう。
さらに、定期購入や月額課金商品、商品管理などを適切に行える機能の有無を見極めることが重要です。
加えて、自社に近いサイトが導入に成功しているということは、受注や決済などの管理画面にも大きな問題がないと言えるでしょう。
トラブルのシミュレーションにもなるので、しっかりと導入実績を確認しておくようにしましょう。
望んでいるサイトの規模とサービス内容が合っているかも調べましょう。
もちろん、サービスのコストは大切です。
しかし、それ以上に重要なのは、各システムの上限設定や管理画面の使いやすさが選定のポイントになるということです。
例えば、ASP型の場合、初期費用が数万円程度で済むことが多いのです。料金プランは、取り扱う商品数や注文数に応じて変動します。
つまり、月間の受注上限や1件あたりの手数料などを合算して、コストが算出される仕組みになっています。
最初から高額なプランを選択すると、必要のない機能にお金を払うことになりかねません。反対に、大規模なサイトなのに低額プランを導入しても、不足点が多数発生する可能性があります。
管理画面に関しては、個人向けのフリーマーケットアプリを活用するなど、お得な方法もあります。
しかし、大量の注文を処理するのが難しいなどの欠点は見過ごせません。加えて、一括操作ができないため、注文された商品を1件ずつ処理していく必要があります。
導入後に不満を感じても、取り返しがつかないことが多いので、慎重に検討することが肝要です。
ECカートシステムはデザインを自由に変更できるケースが少なくありません。
しかし、モール型のECサイトでは、出店店舗全てが同一の画面になるのが一般的です。
また、Amazonなどのモール型サービスを利用する場合、商品の画像、価格、説明以外は、既定のデザインを受け入れる必要があります。
ECカートシステムに明確なイメージがあるのであれば、そのビジョンを実現できるサービスを選択するのが賢明です。
多くのASP型ECカートサービスの魅力は、サポート窓口が設けられている点です。
不明点やトラブルにすぐ答えてくれるので安心です。
ただし、HTMLやCSSなどのプログラミング知識までは対応してくれません。
サイト側で専門のシステムエンジニアを雇うなど、対策を立てておく必要があります。
一方、フルスクラッチ型やパッケージ型のECカートシステムは、カスタマイズを前提とした設計になっています。
そのため、サービス提供側でサポート窓口を設置していない傾向があります。どの程度の継続的なサポートが提供されるかは、契約内容や選択したプランによって異なるため、事前に十分な調査が必要です。
ECサイトの運営に不慣れな場合は、手厚いサポートが受けられるサービスを選択するのが賢明でしょう。
ECサイト構築にかかるコストはさまざまです。
安いサービスを選ぶこともできます。
しかし、 その代償として、機能が限定的であったり、画面デザインに特色がなかったりして、後から後悔するケースも少なくありません。
また、最初は安いと感じていても、自社との業務内容に合っていないと、結局はカスタマイズ費用がかかります。
最終的には、予算を超えてしまうこともあり得るのです。
ECカートシステムを選ぶ際は、価格の安さだけを重視しないことが肝要です。まず最初に、構築したいECサイトのビジョンを明確にし、その上で予算を検討していくのが賢明な方法です。
現代では、スマホやタブレットからWebショッピングをするユーザーが大半です。
ECカートサービスも携帯端末への対応ができていないと、ターゲット層を逃してしまいます。
大手サービスの多くは対応済みですが、絶対ではないのでしっかりチェックしましょう。
さらに、フルスクラッチやパッケージ型のECカートシステムの場合、モバイル端末を前提とした設計にしていかないと、操作性が低下してしまいます。
BtoB取引では、パソコン同士での取引も多く見られますが、一般消費者を対象としたビジネスでは、使用デバイスに柔軟に対応することが重要です。
自社のビジネスモデルと照らし合わせて、顧客層のサイト利用方法を想定しておくことが必要不可欠です。
ASP型のECカートサービスを利用する場合、在庫管理システムや顧客管理システムとの連携という課題も浮上してきます。
さらに、近年では、実店舗で使用しているシステムやInstagramやFacebookなどのソーシャルメディアとの連携が可能であるかどうかも、重要な判断基準となっています。
もし連携が不可能な場合、リアルタイムでの在庫管理や物流システム、ネットサーバーとの同期が取れないため、在庫の不一致や配送の遅れが発生する恐れがあります。
加えて、顧客管理システムとの連携が不十分だと、顧客情報の誤りや重複が起こる可能性があります。
さらに、決済システムとの統合がなされていないと、支払い処理が煩雑になり、顧客満足度の低下を招くことでしょう。
どのようなサービスなら外部連携できるか、多くのベンダーは事前に公開しています。
それ以外にもベンダーと提携している支援パートナーも公開していることもあるので、既存システムとの連携を目指すうえで、見逃さないようにしましょう。
ECカートシステムは、ネットショップの運営に欠かせない重要な要素です。
カート機能や決済機能、受注管理機能など、基本的な機能に加え、リピート通販特化型や越境EC、BtoB向けなど、特化型のECカートシステムも登場しています。
ECカートシステムを選ぶ際は、自社の商品分野や規模、デザインのカスタマイズ性、サポート体制、導入費用、スマホ対応、他サービスとの連携などを考慮することが大切です。
自社のビジネスモデルや顧客層を理解し、最適なECカートシステムを選ぶことが、ECビジネスの成功につながります。
ECカートシステムは、単なるツールではなく、ビジネス戦略の一部として捉え、慎重に選定しましょう。
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